主人公北島マヤと速水真澄は敵同士でもあり、なぜかひかれあう相手でもあります。
月影先生が一蓮と強くひかれあったように、なぜか二人もお互いのことを気にかけてしまう。
もどかしいですが、2人が少しずつ近づいていくシーンを集めてみました。
もちろん最後には、速水真澄が紫の薔薇の人だとわかったシーンもまとめています!
ぜひ二人の姿を思い浮かべながら読んでください。
速水真澄と北島マヤの気になるシーン集
21巻 ボートに乗りながら秘密を言いそうになる速水真澄
速水真澄と北島マヤが湖のボートに乗りながら会話をするシーンです。
紅天女の候補となるために2年待つと宣言した亜弓に恥じないように頑張るとマヤは言います。
その言葉を聞いて、大都芸能がこの話から手を引くことにすると真澄はマヤに宣言。
その後大学進学を「紫の薔薇の人」が進めてくれたけれど、演劇に打ち込みたい、けれど感謝を伝えたいから卒業証書を送ったという話をマヤが始めます。
マヤは、名前も知らない「紫の薔薇の人」を大事に思い、それがどんな人だったとしても、世界が憎んでも自分だけは好きになれる!というのですが・・・。
もちろん目の前で聞いているのは、その「紫の薔薇の人」。
ついそこれ「じゃあもしもその人が・・・・」と自分の秘密を明かそうとするんです。
マヤは、何を言いかけたのかわからず、しかし確実に速水真澄の優しさに触れて不思議な気持ちになっていく。
少しずつ進んだり戻ったりですが、確実に「紫の薔薇の人」に近づくワンシーンです。
13巻 秘書 水城が送った紫の薔薇
速水真澄には、非常に優秀な秘書の水城さんがいます。
「給料以上のことはしてません」というのですが、その働きっぷりはすごいんです。
単行本13巻では、マヤがいちりんの紫の薔薇を受け取るシーンがあります。
マヤ、真澄、水城が同席しているシーンで、水城はさっき帰ったお客さんがくれたと言います。
紫の薔薇の人である真澄は驚き、マヤがいなくなった後に水城に君が送ったんだろうどういうつもりだと聞くのですが・・・。
当然それがわかるのは紫の薔薇の人本人だけ。
水城は、真澄の態度を見て「あの子を愛していらっしゃるのね」といい、その言葉に真澄は動揺し水城の頬をぶちます。
まだ真澄が11歳も年下のマヤへの気持ちに気付いていない時のシーンなのですが、近い水城さんには駄々洩れだったということですね。
22巻 パックを演じたマヤに告げたひと言
22巻では、北島マヤがシェイクスピア 「真夏の世の夢」のパックを演じます。
観客には野次を飛ばす人もいたのに、パック役のマヤは全員を巻き込み舞台を無事成功に導きました。
チャリティ公演だったこともあり、最後は全員で寄付を募るためにボックスをもって回ったのですが、マヤはそこで紫の薔薇の人が声をかけてくれるのでは?と期待します。
しかし紫の薔薇の人らしき人は現れず、悲しくなったマヤはぐすぐすと涙を流すんです。
そこに現れたのが冷血漢の速水真澄。
5万円ものお金を寄付だからと入れて、「いきいきしたパックだった。上達したなチビちゃん」と一言マヤを褒めます。
マヤはあんな奴の言葉信じてはいけないと思いながらも、紫の薔薇の人ならきっとそんな言葉をかけてくれたのではないか?とふと思うんです。
全くわからないはずの紫の薔薇の人。
マヤはなんとなくこんな人だろうと思っているんですが、速水真澄そのものなんですよね。
必ず初日に見に行って、必ず花束を贈り、陰から応援し支援する。
ただ本当に北島マヤが気付くのはもっと後です・・・。
32巻 北島マヤが紫の薔薇の人の正体に気付く瞬間
北島マヤが、長年追い求めてきた紫の薔薇の人の正体に気付いたのは、単行本32巻「忘れられた荒野」の舞台の後です。
忘れられた荒野の初日舞台は、大嵐となりました。
車もまともに前に進まない天候の中、一人だけやってきたのは速水真澄。
舞台でスチュワートの青いスカーフを握りしめて名前を呼んだ狼少女ジェーン役の北島マヤをみて、速水真澄はいつもどおり感銘を受けます。
舞台の後ひょんなことから、その青いスカーフに穴が開いてしまい、次の日からは赤いスカーフにかわってしまうのだった。
そして運命のアカデミー芸術祭の主演女優賞では北島マヤが受賞。
紅天女への切符を無事えることができた。
お祝いの場に届いたのはいつもの大きな紫のバラの花束。
そこに刺さっていたメッセージカードには「青いスカーフを握りながら・・・」と初日にしか使われていなかったスカーフのことが書かれていました。
そこでマヤは、初日にたった一人で見に来た速水真澄が「紫の薔薇の人」だということに気付くんです。
まとめ
この記事を書いているときずっと頭の中にB’zのCallingが流れていました。
「きみといるとき ぼくはぼくになれる」そんな歌詞が真澄様そのもので、涙が止まりません。
2人の関係がどうなるのかわからないですが、2人の魂は必ず呼び合うんですよね・・・。
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